若い頃は一生懸命、『ロッキンオンジャパン』を読んでいたものです。


最近は手に取る機会もないというのが正直なところですが
昔の記事はよく覚えていたりするものです。

ハウンドドッグの大友康平さんが渋谷陽一さんのインタビューを受けていた際、
こんなことを言ってました。

「普通に生まれたことを悔しく思っているけど
今さらどうにもできねぇんだ」
と。

正確にはこれ、某外タレの同様の発言に
大友康平さんが激しく共感するといった内容だったはずですが
高校生のボクはこれを読んで
「うーん、まさにボクも普通に生まれたから
この気持ちはわかるな」

と、大きく頷いたものです。

商売人の家に生まれ、
まぁ、サラリーマンほどの安定性はなくとも
店は大いに繁盛し
お金で苦労したことなど一度もありませんでした。

「ボクには生まれ持ったドラマがない」

数奇な運命を辿るアーティストやプロレスラーの自伝を読むたびに
なんだか普通の家に生まれ育ったのがビハインドじゃないかとすら
思っていた時期もありました。

ところが!
ところが!

年を食うってのは
そしてそもそも人生ってのは
そういうふうにはできてないんですよねぇ。

大人になって、こんないろんなことが起こるなんて
思いもよりませんでした。

やはり一番大きいのは、網膜色素変性症という目に難病を抱えたことです。

「なんで俺が……」

そればっかり思っていた時期もありました。

自分の人生にドラマがほしいなんて願っていたら
とんでもないトラブルが降り掛かってきたものです。

「普通が一番いい」
というのも、それなりの説得力があるものだと
今となっては思います。

こないだのブログではありませんが、
やっぱり経験しないと、年を取らないとわからないことがあると思います。

でも、障がい者でないと障がい者の気持ちがわからないじゃあつまんないです。
障がい者になんて、そりゃ、なりたくはないですもん。

ただ、障がいを持っているから、社会的に恵まれていない人、
いま参っている人の気持ちが
自分の実体験に想像力をかけあわせて
その人の気持ちに少しでも近づくことができるってことは
あるかもしれません。

まぁいろんなことを経験するってことは
まんざらでもないってことです。

圧倒的勝者になんてならなくてもいいから、
このブログのタイトル通り
両者リングアウトでいいから
他者とお互いの尊厳を認め合って生きていきたいものです。

あ、こないだとまた同じこと書いちゃった。

でもこれって、猪木さんがマサ斎藤との巌流島の戦いを前に
「お互いのプライドがルールだ!」
って言ったのと同じなのではないかと思う、
プロレス脳のワタクシでございます。




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