うちは駅から徒歩15分ほどのところにあるんですね。

で、あと数分で自宅だというあたりに
小さな公園があります。
そこを左に曲がると
車道にふたつの人影が見えました。

大きいのと小さいのです。

その小さいのは、大きい影から
ぱんと離れ、
「パパー!」
と叫びながらこっちに向かってきます。

なんの躊躇も不信もありません。

飛び込めば100%の確率で
抱きしめてくれるという確信があるようです。

ボクは屈んでその小さな影の突進をうけとめます。
5歳ともなると体中の力を込めないと
こっちが倒れてしまいそうです。

受け止めたあと、抱き上げると
「パパ、お仕事おつかれさまー!」
そう、昨日はボクの仕事納めの日だったのです。


ボクは実際に子どもをもつまで
こんなシーンが本当にあるとは
思いもよりませんでした。

やはりボクらは毎日、名画の中に生きているようです。

もう一度ぎゅっと抱きしめて
「ありがとう。パパ、しんどかったけど
頑張ったわ」

と言うと、
「よいお年をー!」
だって。

おいおい、休みの間も毎日一緒だよ?

「幼稚園で教えてもらったんだー」
我が家にはまた素晴らしい一年が待っているようです。 

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