まずはこのエピソードから。

内田:就職のチャンスは無限にあるという話です。以前、武術家の甲野善紀先生とテレビ出演した帰りに、晩御飯を食べるため、深夜に7人でレストランに入って鳥の唐揚げを注文しました。鳥の唐揚げは1皿3ピースだったので、7人いるから3皿頼んだところ、ウエイターの若い男性が、「無理に取らなくても7個でいいです。厨房に頼んで7個だけ作ってもらいますから」と言った。それを聞いた甲野先生は、その若者に「君はここで働いていて、客から『うちに来ないか』と誘われたことがあるだろう」と尋ねました。若者は「はい。月に一回くらいは言われます。なぜ分かったのですか?」と答え、甲野先生は「うん、わかった。もういい」と(笑)。深夜レストランのウエイターでも、仕事ができる子は一瞬で分かる。だから、最初の就職先で人生が決まるというのは嘘で、どこからでも道は開ける。人と接する場面がある限り、質の高い仕事をしていれば、絶対に見出される。仕事ができる人は、その場のローカルルールが瞬間的に理解できる人だと思います。


僕はこの話が大好きです。

結局ちょっとした気遣い、
ちょっとした面倒なことでも
とりあえず引き受けてしまう性分の人は
特にこの現代社会ではとても貴重なのだと思います。

仕事の効率化を推し進めると
「自分がやる分だけをきっちりやる。
それ以外はやらない」
ということになります。

こう言うと、
「職域を明確にすればトラブルは起こらない」
という人もいるかもしれませんが、
では、
大きな荷物を持った人を見かけたら
どうすればいいのかということまで
社内規程に入れられるのでしょうか。

もう親切心とかですらなく、
体が勝手に動いて
荷物を持ってあげる人は
おそらくどんな職場にいても
それなりに役立つ人になると思います。

資格を取ろうとしたり英会話学校に通うことで
自分のキャリアを上げるより、
このような気遣いができる人になるほうが
よっぽど就職先が見つかるように思うのですが。 
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