今日、日曜日はお休みだ。

正午頃、いつものようにカンタローと一緒に水泳教室へ。
帰り頃は雨がパラパラと降ってきて、
急いで自転車で帰宅した。

「今日、みんなで日比谷公園に行かない?」

そう、日比谷野音では今日はエレファントカシマシのライヴが行われる。
エレカシは毎年、ここでライヴをやるのが恒例行事だ。
ところが今年は一旦中止となった。

宮本浩次が突発性難聴を患ってしまったからだ。

一時はライヴが中止となったが、
宮本本人からこのようなメッセージが送られた。

エレカシ宮本浩次が野音に登場「少しだけ歌わせてくれ」
http://natalie.mu/music/news/77964

行かないわけにはいかない。
とはいえ、カンタローと遊ぶのも
僕の休日の大事な仕事だ。
だからみんなで行く事にした

開演一時間前に日比谷公園に到着。
カンタローと一緒にブランコに乗ったりして
大いに遊んだ。
あっという間に17時だ。

会場前には見知った顔がちらほら。
「あれ、原さん、来られたんですか?」
ありがたいことに会場に入ってくださいと言ってくださる方もいたのだが、
「いえいえ、今日は突然ですし家族連れですから」
と丁重に辞退した。

その名の通り、日比谷野外音楽堂は野外だ。
会場近くに居れば中の音が十分に聴こえる。

会場外ではたくさんの人が宮本の声を聴こうと
集まっていた。

photo:01



ライヴの内容はこちらのブログに詳しいのでご一読ください。

ほぼ定刻で場内から大拍手が沸き起こった。
宮本が登場したのだろう。

当然僕らには会場の中で宮本がどんないでたちで
どんな表情で現れたのかはわからない。

ただ、宮本は野音のステージに上ったのだ。

一曲目は「夢のちまた」。
オールドファンにはたまらない。

この曲に限らず、宮本はいつものようなシャウトは出せない。
僕らも宮本の歌声に耳を傾けながら
「無理するな、ミヤジ!」
と祈っている。
その意味で今夜の野音は特別だ。
こんな感情で宮本の歌を聴くという経験は
おそらく今後はないだろう。

個人的には
「悲しみの果て」
「月の夜」
「うつらうつら」
「見果てぬ夢」
「花男」
「俺たちの明日」
あたりにぐっと来た。

正直に言うと、カンタローがとにかく元気が有り余っていて
そこらへんを大声を出しながら走り回っていて
奥さんと手分けして追いかけまわしたり
抱っこしてあやしたりしていたので
歌に十分に集中できなかった。
だけど、それも含めて今日は異例だし忘れられない夜となった。

基本的には一人でアコギの弾き語りスタイルで
ボーカルも抑えつつ、それでも心を込めて
一節一節歌を紡ぐ宮本。
外で聴いているファンもほとんどの人が
目を閉じたり、腕組みしながら
真剣に宮本と対峙している。
この緊張感、大昔、百人にも満たないライヴハウスで聴いていた頃を思い出した。

最後は新曲「ズレてる方がいい」をバンドで演奏してフィナーレ。

エレファントカシマシはここ数年、
セールスも安定し、宮本も積極的にメディアに露出しているので
僕達ファンもなんだか安心していたというか
ある意味では
「エレファントカシマシはきっとこのまま
いい感じでキャリアを重ねていくのだろうな」
と高をくくっていたのかもしれない。

そういう意味では今回は確かに僕らファンの間に緊張感が走った。

ただ、エレファントカシマシはこれまで何度も大きなピンチを乗り越えてきて
この場所にたどり着いたバンドだ。
それは僕ら古いファンがよく知っている。

とにかく僕らは宮本から
「さあ、がんばろうぜ!」
とはっぱをかけられてしまったわけだ。
病気で苦しんでいる宮本に。
だったらがんばるしかないのだ。

とりあえず、もう12キロになったカンタローを
僕はずっと抱っこして帰った。



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