KAMINOGE [かみのげ] vol.3/著者不明

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今回もOKAYAMAがやってくれた。
KAMINOGEの第三号が面白いのだ。

前田日明と山口会長の対談は
思いの外、和やかなムードだった。
「あ、前田は会長に会いたかったんやな」
と思えて、読んでいて嬉しい気持ちになった。
それと、あれだけ悪口言ってる猪木さんに対しても、
「差別のひどかったテネシー州で
猪木さんやヤマハブラザーズが命がけで闘ったから
当時の新日本プロレスがあった」
という旨の発言をしている。
なんだかんだ言っても先人へのリスペクトを忘れない。
「前田日明ってそういう男やったよなぁ」
という感慨にふけった。
ついでに言うと、
「あ、俺って前田日明大好きなんやな」
とも思った。

高木三四郎社長と阿修羅チョロの対談は
新幹線の中なのに声を出して笑ってしまった。
(ちなみに阿修羅チョロの解説文は僕が書いてます)
特にチョロが『Kamipro』の高木三四郎社長の連載を
勝手に終わらせた経緯に関しては
今後の出版業界で語り草となるに違いない。

それにしても高木三四郎社長は気になる存在だ。
マッスル坂井をはじめ、ああいう頭のおかしい人たちを

見事に束ねるのだから
それ相応の度量がある方に違いない。
お手本にしたいひとりだ。

今回はマッスル坂井の対談が2本掲載されている。
『日経エンタテインメント!』で注目のクリエーターに挙げられ、
『マッスル』をあれだけ大きくしたにもかかわらず
あっさり表舞台から去って、
実家の金型工場を継いだあたりから
この人はセンスがどうとか
頭がいいとかいうのではなくて
むしろ生き方がちゃんとしてるという印象を持っている。
「こういうところだけちゃんとやってれば
あとは適当でいいでしょ?」
というルーズさも込みで、だ。
年下だけどなんか尊敬できるねんなぁ。

最後にこの『KAMINOGE』は
雑誌的な表現のギミックを最低限に抑えている。
一時はインタビューや原稿でも
級数を変えたり、カッコを多用すれば
どんな内容でもおもしろげに見えるという風潮があり、
ある意味『紙のプロレス』もそうした手法の先駆者であった。
『KAMINOGE』はそれらを一旦リセットして、
内容の良さで勝負している。
民法のテロップがデカデカと前面に出る編集に食傷気味になったところで
NHKばっかり観るようになった感じに似ている。

ちなみに最初から最後まで通して読むと、
なんだか
「腕時計とはなにか?」
というテーマを取り上げてほしいと思いました。
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