いま、落語を聴いている。
そう書くとなんだかハマっているみたいだけど、
ちょっと頑張って無理して聴いている。

まあ新しい趣味ができればいいなという軽い願望でもあるし、
どっかしら自分探しの一環なのかもしれない。

とはいえ、落語は門外漢もいいところなので
ツイッターで
「どんなのを聴けばいいですか?」
と問うたところ、
色んな人がアドバイスしてくれた。

その中で多かったのは立川談志師匠だ。

談志師匠はプロレスや格闘技とまんざら無関係でもないし、
『猪木とはなにか?』でも
猪木さんを語ったりしていたから
ボクのフォロワーさんも談志師匠を薦めてくれたのかもしれない。

で、実際に「芝浜」を聴いて涙したし、
「堀の内」でニヤリとしたのも事実。

ただ、ここで正直に書くと、
あまりにも
「談志は別格だ。あれは凄い」
と薦められるので
「これはいいと思わなきゃ」
というプレッシャーが凄くて
いまいち気楽に聴けない自分がいる。

ましてやそこで古典を聴けなんて言われると
「うーん、やっぱり『アメトーーク!』のほうがええかな」
と、落語を聴くこと自体をやめちゃいそうな気がする。

音楽でもそうなのよね。
やれビートルズは押さえておけだの
オーティス・レディングは絶対だだの
ボブ・マーリーは本物だだの言われると
「なんかそれがわからん自分は
音楽を聴く資格がないみたいなきがするな」
と思ってしまう。

“べき”みたいなところからどこまでも自由なのが
ロックだろうに
そういううるさ型のロックファンが多いのも事実だ。

そういう、いわゆる古典は大事なのかもしれないけど、
ボクにとって一番わかりやすいプロレスで言うと、
じゃあ力道山の試合が全部面白いかというと
やっぱりリアルタイムで観た猪木さんやタイガーマスクの名勝負のほうが
全然熱くなれるのは間違いない。

そういう意味で言うと、いまの若い子たちが
とっかかりとして棚橋の試合に声援を送るのも
そりゃそうだろうと思うのだ。
「ああ、棚橋の試合なんかで喜んでるよ。
わかってないねぇ。
やっぱり猪木対藤波のフルタイム引き分けの試合を観なきゃ」
なんてボクが言ったところで
そんなもんわかるわけないのよね。

やっぱり現役感というか同時代性というのはバカにできないものだ。
そのへんを味わい尽くした後、
「じゃあ遡ってストーンズでも聴いてみるか」
となればそれはそれでいいだろうけど、
そうじゃなければべつにそれでええやんね。

ボクにとってはストーンズより清志郎だし
力道山より猪木さんなのだ。
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