足りないってことは、まんざら悪いことじゃないと思う。

たとえば仕事の予算が足りないからタクシーを控える。
そうすると歩くので、これは健康によい。

電気が足りないのでテレビを消す。
そうすると家庭内での会話も増えて、これは夫婦仲によい。

で、ボクが自分に足りなくて一番よかったと思うのは腕力だ。

ボクはカラダが小さく非力なので
最初から力で解決するという策を持たない。

でもボクがカラダが大きくって腕力があったら
たいていのことは暴力で片付けると思う。

それだけ短絡的で感情的な性格だからだ。

後輩相手でも怒鳴ったり説教したりすることはしょっちゅうだけど、
ぶん殴るということは決してない。
手が出そうになるくらい腹がたつことはあるけど、
でも、殴って解決しようという回路がそもそもないために
最終的には必ず話し合いの場を持つということになる。

それにボク自身、社会に出てからも
殴られながら教わったという経験はない。

殴られて教わった人間は、往々にして殴って教えようとする。
暴力はいとも簡単に連鎖するものだ。

ボクは腕力が足りないおかげで
徹底的に話し合うことにとことん拘るようになった。

自分の中でわりと好きなところだ。
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